旅に出ると色んなことに気がつきます。
その時は分からなくても、学んだことが後になって活きてくるのです。
そういった意味では一人旅が一番学習効果があっていいのですが、最大のデメリットは晩ごはんの時が寂しいこと。
一人でディナーを食べていても、場が持たないし、ちっとも面白くありません。
邱永漢さんが「街で歩いている人をつかまえて『私がご馳走しますから一緒に食べてください』と言いたくなる」と何かの本に書いていましたが、全く同感です。
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クアラルンプール1日目は夕方に到着し、そのまま友人たちと食事をし、ホテルのバーで少し飲み、あとはコテンキューと部屋で寝てしまいました。
次の日は義務感のある予定は何もなく、目覚ましもかけずに寝たいだけ寝られるのです。
これは一種の贅沢ですね。
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クアラルンプールは飛行機で7時間もかかり、けっこう遠いのです。
時間的には、ハワイへ行くのとあまり変わりません。
また日本とマレーシアの時差はわずか1時間。
飛行機で7時間も飛ぶのに、時差が1時間だけというのは、ちょっと無理があるような気もします。
中国大陸はそのほとんどが、日本との時差1時間圏なのです。
マレーシアも中国大陸のの時間に合わせているのでしょう。
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クアラルンプールで落ち合った友人の一人は、どちらか言うと拙(つたな)い英語なのですが、臆することなくドンドン話しかけていきます。
横で見ていて、こういう人はすぐに英会話が上達するに違いないと思いました。
彼はもともと商才があるので、仮にビジネスで英会話が必要になっても、十分に「通じる」英語を話せるようになることでしょう。
英語は下手なのに、やたら通じる人が“たまに”いますが、彼もそのタイプ。
積極的な態度が、英語能力を上回るコミュニケーション力となって現れているのです。
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海外旅行は語学のモチベーションアップには最高の機会です。
私は英語を勉強して30年ほどになります。
ドイツ語だって15年は勉強しています。
「それでこの程度か」と思うこともできるし、「だからこそ、ここまで出来るようになった」と思うことも出来ます。
「前向き思考」的には、後者を選択したいと思います。
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語学の真骨頂は「学ぶ過程を楽しむ」ことだと、最近悟りました。
また語学の要諦は「継続」であるということも悟りました。
いかにモチベーションを維持していくかが、語学の最優先課題であると思うのです。
それはまたデグチ・メソッド(社会人のための語学習得システム・現在開発中)が最も大事にするポイントでもあるのです。