汗水たらして不労所得 その4

株を勉強する場合、個々の企業情報を知るには、やはり「会社四季報」や「日経会社情報」を見るに限ります。
当然のことながら、数千もの上場会社の中には自分が耳にしたこともないような企業も含まれます。
そういった企業の情報をコンパクトにまとめているのが会社四季報と日経会社情報です。

上場会社の中で「いつ倒産してもおかしくない」会社があります。
そういった会社には監査報告に「継続疑義」の注記が付けられます。
私はJALの株を400円程で買って7円(!)で売り、6,000株も持っていたので240万円ほど損をした経験があります。
その頃JALに「継続疑義」が付けられていたのかどうかは、株にあまり興味がなかったので知りません。

まさかJALのような会社が倒産するとは思いもしませんでした。
私がJALの株を買ったのは、単に飛行機代が割引になるから。
割引と言っても10%や20%ではなく半額になったので、金額的にバカになりませんでした。

会社四季報」には「継続疑義」の会社が84社書かれています。
継続疑義のほかに「重要事象(継続企業の前提に関する重要事象等がある会社)」というのもあり、これは継続疑義よりも“やや”ましだけれど、やっぱり経営的に具合が悪いという意味です。
これが113社。
「継続疑義」と「重要事象」を足して約200社。
この中には私が知っている会社もいくつかあります。

ある女性経営者の講演を聞き「すごいなあ」と思い、その会社の株を買おうかと思ったことがあります。
何かの都合で結局その株は買わなかったのですが、いま会社四季報を調べてみると、その会社は「重要事象」に入っていました。
買わなくてよかった…。
先日もその女性経営者がテレビに出ているのをたまたま見たのですが、「会社の状態が悪いのに、テレビに出ている場合ではないだろう」と以前とは違う印象を持った次第です。