読書のススメ

読書の習慣を持たない人は老後が寂しいように思うのです。
読書をすれば、本を通じてさまざまな世界へ行くことが出来ますが、読書なしでは自分のごく狭い周辺にしか意識が及びません。
話題も限られたものになり、面白くないのです。
私の経験では、話の内容が面白い人は例外なく「仕事が出来る人」か「本をよく読んでいる人」か「よく旅をしている人」なのです。

政治が悪いのは、政治家が本を読んでいないからだと思います。
私が知っている国会議員でも、本を1冊も読んでいないのです(たぶん県会議員でも市会議員でもそうなのだと思います)。
だからお粗末。

私が尊敬する人は鍵山秀三郎先生を始め、大学に行っていない方が多いのですが、どの方も例外なく本はよく読まれています(ついでにいうと皆さん筆マメなのです)。
大学生活の4年間で千冊の本を読むべきだと言われています。
千冊の本を読まずして、大学を出たとは言えないのです。

民度の高い国や都市には、いい書店があります。
これは世界各地を回ってみて、自信を持って言えることです。
その点、日本はいい書店が多い国だと思います。
活字文化の危機は、その国の危機でもあります。
本を1冊も読まない政治家がいること自体が、まさに日本の危機そのもの。

子供が本を読まないのは、大人が読まないから。
学校の先生は本をよく読む知的存在かと思っていたら、そうでもないのですね。
先生が読まなかったら、やっぱり子供たちに本の魅力を伝えるのは難しいと思うのです。
日本がもし停滞しているのだとしたら、その原因はただ一つ。
「責任世代の男性が本を読まないから」なのであります。

本を読まないから原理原則が分からない。
だから自信を持って職場でも社会でも家庭でも指導できない。
世の中のリーダーが読書階級ではないものだから、社会のタガが外れてしまっているのです。
御同輩、もっと本を読もうではありませんか。