1. 『自由をいかに守るか ハイエクを読み直す』(渡部昇一・PHP新書・800円)AA

戦前の右翼は国家社会主義、左翼も共産主義社会主義、即ち両方社会主義だったわけです。
全体主義が個人の自由を押さえ込む体制。
統制経済ではなく、個々の企業の自由闊達な活動の方が、社会ははるかに豊かになります。
フェアで自由な競争こそ、社会を発展させ、繁栄させ、人々を活性化させるシステムだと、私は強く信じています。
ある公立中学の校長のお話を聞いていて、何をしても潰れないという、その一点がまさに諸悪の根源だと感じたことがあります。
「倒産」は資本主義の悪い面だとばかり思っていたのですが、実は世の中の膿を出す極めて有用な現象でもあったのです。