【コインパーキングの目利き】

「コインパーキング事業で最も大切なことは?」と聞かれたならば「目利き」だと答えたいと思います。
どの立地でコインパーキングが繁盛するかは、大体は予測できるのですが、プロでも10件に1件ぐらいの割合で間違えることがあるようです。
いまだに「やってみなければ分からない」的なところがあり、これだけは数をこなさないと習得できないのかもしれません。

サラリーマン大家さんというのが流行っているのですが、成功している人を観察すると、やはり徹底的に物件を見ているようです。
資料の段階で100物件見るとすると、選択して現地を見に行くのが30物件。
その中から5件ほどが候補に挙がり、交渉を入れて実際に買えるのが1件程度。
10軒ほどのアパートを所有しようと思えば、資料の段階で1,000件を検討。
現地へ向かうのが300件。
購入を決意するまでには何回も足を運ぶのが普通なので、現地へ行く回数はもっと増えるはずです。
また購入するならするで、資金繰りの段取りなど様々な作業が必要になってきます。
プロでない人たちでも、これぐらいの努力はしているのです。
数をこなすというのは、目利きのための基本中の基本なのかもしれません。

私もよく経験するのですが、実際に購入しようと「買い付け証明」まで入れているのに、買えないケースが少なくないのですね、これが。
まあそういう意味では不動産は縁のものかもしれません。
努力のところはうんとしても、その成果をむやみに求めなくてもいいのかもしれません。
ましてや「やってみなければ分からない」コインパーキングですから、ムリしてまで購入しないほうがいいような気がしています。
売買仲介でもそうなのですが、うまくいく契約は最初からスッス、スッスと進んでいきます。
こじれる契約は、最初から最後まで問題が発生します。
自社所有方式の前提には「流れに従う」という基本的な姿勢が大切なのかもしれません。