インカムゲイン投資

今年の4月に「経営・人生統合計画書」を始めて書き、いったん完成したのですが、それから3か月の間に2回ほど大幅に書き換えました。
「方針」がまだ固まっていないとも言えるし、新しいアイデアがまだまだ出てきているとも言えます。
いずれにせよ「経営・人生統合計画書」は、経営や人生をどうして行きたいのかの設計図でもあります。

この基本的なところをハッキリさせずに、日々雑事で流されているようでは、立派な会社や素晴らしい人生にはなりにくいのです。
「経営・人生統合計画書」を書いている間に、今まで気がつかなかったことが、いくつも見えてきました。
その一つが「これからは事業家ではなく、投資家でいきたい」というものでした。

経営者や事業家や投資家は似ているようですが、その求められる資質が違っているということに、案外人は気がついていないように思うのです。
同じ経営者でも、初代の創業者と2代目の継承者とでは、やはり求められるものが違うわけです。
それと同じこと。

投資にもキャピタルゲインを狙うものと、インカムゲインを求めるものとがあります。
両方得られれば一番いいのですが、それはたまたまの偶然でしかなく、最初にどちらのスタンスを取るのかを決めておかないと、なかなか上手くいかないと思うのです。

株式投資でも、買ったり売ったりして売買差益で儲けるという方法があります。
「安い時に買って、高い時に売る」というのは基本なのですが、本を読んでいると「上がり始めたら買って、下がり始めたら売る」という方法があるようです。
あるいは「高くなった株を買い、もっと高くで売る」なんて方法もあり、自分にとって一番うまくいく方法が、結局「得意技」となるのでしょう。

しかし、株をいったん買ったら、売らずに保有し続けるという方法も「あり」のようです。
保有したまま、毎年配当金を受け取っていくわけです。
これがインカムゲイン狙いの投資です。
最初からあまりに低い配当しか出せない会社は避けたいし、あるいは保有している間に会社が倒産したりしたら、それこそ株券が紙切れになるので、最初の銘柄選びが一番のポイントとなります。

売らないのだから、途中の株価の上がり下がりは気にしなくていいのです。
「どんな会社の株を買おうか」を慎重に考えるだけでよく、「いま売ってしまわなくていいのか?」といつもビクビクすることから解放されます。