時間を味方に

今までギックリ腰に10回ぐらいなっています。
ギックリ腰は、基本的には運動不足が原因とのことですが、確かにそんな気はします。
西洋ではギックリ腰のことを「魔女の一撃」と言うそうですが、まさしく息も出来ない一撃であります。

一番ひどいときはクシャミをしただけでギックリ腰になったことがあります。
幸い私はギックリ腰からの回復が早く、2日間ほどは杖が必要なのですが、あとは犬の散歩も大丈夫です。
ギックリ腰まで行かなくても、腰や背中はよく痛めます。

先日も腕立てをやり過ぎて腰を痛めました。
今回は回復状態を手帳に記録していったのですが、結局治るまでに1か月かかりました。
何でも「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのです。
私はついつい「やり過ぎる」傾向があり、この性格は反省しても直りません。

腰の状態が元に戻った今、筋トレを“そろりそろり”と再開しています。
6階までの階段登りを10セット行い、「45度腕立て」50回を同じく10セット行っていたのですが、腕立てはいったんゼロにし、そこから毎日5回ずつ増やしています。
元の回数に戻るまで2か月ほどかかる計算です。
つまり「やり過ぎる」と元に戻すだけで、これだけ時間がかかるのです。

投資だって同じなのです。
投資の場合は「やり過ぎる」と破綻という結末が待っていることすらあるのです。
長い長い時間をかけて、余裕があるときにチョッピリ多く投資していくのはいいのです。
が、ブームと言われる時期に「バスに乗り遅れるな!」とばかりに過激な投資をすると、必ず良くない結末が待っています。

私が不動産の世界に入って40年ほどになります。
その間に3回不動産バブルがありました。
3回目は正に今なのですが、これがいつ破裂するかはよく分かりません。
90年バブルの時は、不動産だけがバブルではなく、ゴルフ会員権や絵画の値段まで暴騰しました。
今は不動産に特化したバブルです。

また90年バブルの時は、日本全国の不動産が値上がりしました。
それに比べ今は主に東京のみです。
また、90年バブルの時のプレーヤーは「国内選手(企業や個人)」だけでしたが、今は海外の資本(個人も法人も)が参加しています。
キャピタルゲイン狙いが主流の海外投機筋だけでなく、海外の国家ファンドや大型年金の「投資筋」も入ってきています。

なんでギックリ腰の話から、海外ファンドの話にまで飛躍するのか自分でもよく分かりませんが、要は「健康」も「投資」も時間をかけてジックリやっていくべきだというマトメで終えたいと思います。