海外旅行で感じること

最近海外へ行って感じるのが、観光名所での行列の長さです。
先日行ったアムステルダムでは、ゴッホ美術館でもアンネフランクの家でも1時間半も並びました。
12年前に行った時はどちらも30分以内に入れたように記憶しています。

また例えばバルセロナのサクラダファミリア(ガウディ設計の教会でまだ未完成)でも、10数年前に訪れた時は簡単に入れたのに、今では相当の覚悟でないと中に入れません。
どうも世界各地でこういった現象が起きているように感じるのです。

仮説を立てるとすると、長い間大きな戦争がなく、世界の民(たみ)が豊かになって来たのではないかと思うのです。
余裕が出来たので外国旅行が増え、それで世界の観光名所が混み出したのではないかと推測しています。

これはひょっとしたら世界の余剰資金の増え方と軌を一にしているのではないでしょうか。
実体経済を超えた余剰資金が、投資先を求めて世界を駆け巡っています。
世界中の余ったお金が株式投資先物市場に向かい、特にニューヨーク株式市場などは、今後も高値更新の方向に向かっているように感じます。

日本に中国人観光客が殺到しているというのも経済的な余裕のなせる業(わざ)であることは間違いがありません。
そういった現象が世界中で起こっているように思うのです。
世界の観光名所での行列の長さと、世界の余剰資金とは大いに「関係あり」なのかもしれません。

早い話が金持ち国の人たちは海外旅行が大好きです。
アメリカ人の団体は、男性はみんな半ズボンをはいているのですぐに分かります。
どうもアメリカ人は半ズボンをはかないとリゾートした気にならないようです。
またアメリカ人の肥満度は他国民の比ではないので、アメリカ人がいるとすぐに分かります。

ドイツ人も長い休暇と相まって旅行好きです。
とくにヨーロッパの観光地ではドイツ語をよく耳にします。
「ヨーロッパでは英語よりもドイツ語の方がよく通じる」とドイツ語の先生が言っていましたが、決して誇張ではないように思います。

私が行く先では“ほとんど”日本人団体客を見ることがなく、かわりにチラホラと(日本人の)個人旅行客を見かけます。
ヨーロッパなどを個人旅行するには「慣れ」が必要です。
日本人観光客も段々と洗練されていっているような気がしています。