神道(しんとう)への道

伊勢神宮へ毎月お参りに行っているのですが、これを人に言うと「偉いなあ」という反応が返ってくることが多いのです。
伊勢神宮という2千年間日本人の中で定着している有名な神社だから、こういった反応が返ってくるのかもしれず、仮にこれが名前も知らない新興宗教だと、こうはいかないと思うのです。

伊勢神宮参拝は、私にとっては観光ではなく信仰です。
伊勢神宮といえば天照大神(アマテラスおおみかみ)のお名前がパッと頭に浮かぶのですが、実はたくさんお神々が祭られているのです。
125もの神社の総称が伊勢神宮なのです。
祭られているのは、いずれも日本古来の神様です。

天皇家天照大神からつながっている家系で、今の天皇陛下は125代目の天皇ということになります。
世界には2,000年間も連綿とつながっている王家などなく、日本人はもっと誇りに思ってもいいのではないかと思うのです。

先日、高円宮(たかまどみや)家と婚約した出雲大社の千家は、天照大神の次男が先祖で、現在の宮司は84代目というスゴイ家系です。
また伊勢神宮の近くの猿田彦神社の代々の宮司は、古事記にも出てくる猿田彦神の直系の子孫で「宇治土公(うじとこ)」という姓で、これまた今日まで連綿と続いているのです。

いずれにせよ神道には長い歴史があり、世界のどの宗教と比べても、決して見劣りのするものではありません。
ギリシャ神話は現代社会と断絶していますが、日本神話は今なお「精神」も「血」もつながっているのです。

伊勢神宮へ月参りに行っているわけですが、そうでなくても時間がないのに、毎月丸2日間費やして「こんなことをしていて本当にいいのだろうか?時間のムダとは思わないけれど、せめて半年に1回にしてはどうだろう?」と迷っていたこともありました。

しかし繰り返し訪れていると、確かに自分を超えた存在があることが感じられるようになってきました。
仏教もキリスト教も偉大な宗教ですが、やはり自分は神道の道を歩んでいこうという確信がようやく固まってきたところです。

神道最高神は、実は天照大神ではなく、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)なのです。
ひと言で言うと、天照大神は「調和」を司(つかさど)り、天之御中主神は「繁栄発展」を担っておられます。
「繁栄力」は国力や経済力の伸張だけでなく、自己の能力開発にも深くかかわっています。

従ってアメリカで普及している自己啓発の精神や手法が、本来、日本でもっと普及していてもおかしくないのです。
「デグチ・メソッド」では、いかに自己の能力開発を行うかに力を入れたいと思っているのですが、神道のパワーを存分に活用させていただこうと考えております。