ファッションに目覚める

スーツの上にフォーマルなコートを着た時に、頭の防寒をどうしたらいいのかが、長い間分かりませんでした。
まさか野球帽を被(かぶ)るわけにはいかず、ボルサリーノの帽子を購入することにしました。
ボルサリーノの帽子をかぶると、一気に「ジェントルマン」といった雰囲気になるのはいいのですが、これがなかなか気恥ずかしいのです。

ボルサリーノの帽子を被(かぶ)ると自意識過剰になり、まわりの目が気になります。
結局2年目になってやっと気恥ずかしさから解放され、今は堂々とかぶっています。
いわゆる「着こなし」が出来るようになったということなのでしょう。

タンスからゴソッと服を取り出して捨てたおかげで、今は気に入った服ばかりになりました。
捨てる時の基準は「ときめくか、ときめかないか」。
従って「ときめく」服ばかりが残りました。
ときめくものばかりに囲まれると、モチベーションが高まるのです。

服に限らず、自分が今後購入するものは、上質で気に入るものばかりにしようと思っています。
数が多すぎると整理も出来ないし、訳が分からなくなるので、いいものだけを少数持ちたいと思っています。
「安くていいもの」を求めるのではなく「高価で良いもの」を求めるのが、還暦以降のライフスタイルであるべきだとも思っています。
汚い年寄りは誰も相手にしてくれないのです。

これまで「スニーカーは白にすべし」と思い込んでいました。
しかしながら今はレザースニーカーで良いのがたくさん出ています。
たとえ散歩の時でも、レザースニーカーにすると足元がグンとオシャレになり、全体的な雰囲気が垢抜けすることに最近気がつきました。
「運動する時の靴下は白でなければならない」も、スニーカーと同じように深く思い込んでいたことであります。

ビジネスマンのオシャレは自分のためにするというより、相手のためにするべきだと思うのです。
仕事の時は清潔なスーツを着れば、それで十分ですが、カジュアルな服装ではセンスが問われます。
自分のまわりの人たちが楽しくなるようなコーディネートにしたいと思うのです。
若い女性にはもうモテないと思いますが、目指すは「かわいいおジイちゃん」なのであります。