株のことわざ

株のことわざを書いてみたいと思います。
まずは「買う・売る・休む」。
この中で何が大切かというと「休む」なのです。
買って売って儲けた。
しかしそこでまたすぐに次のものを買うと、失敗する確率が極めて高くなるのです。

相場にフォローの風が吹いているからこそ高く売れたのであって、その高い時に別の銘柄を買っても、いずれアゲインストの風になれば一挙に値下がりして損を出してしまいます(経験者語る)。

機関投資家というのはプロであって、優秀な人たちが四六時中「株」のことを考えているわけです。
また個人投資家が持たない情報や手法も相当数あるはずです。
そんな機関投資家個人投資家が唯一勝てる要素が「待つ」という部分。
機関投資家は他人のお金を集めているので「待つ」ことが出来ないのです。

会社経営だって、市況が悪い時はジタバタしないで「休む」のが一番いいに違いありません。
ところが借入があったり、社員が多かったりで、休むわけにはいかないことが少なくないのです。
それでますます事態を悪くさせてしまうのです。

「見切り千両・損切り万両」という言葉もあります。
株で成功するかどうかは、結局「見切り千両」が出来るかどうかではないかと思うのです。
素人はなかなか見切り千両が出来ません。
損が出るのが分かっていながら売却するのは経済的に痛いし、自分の間違いを認めるのも悔しいわけです。

しかし過去は過去なのです。
過去の失敗は過去の失敗。
大切なのは「今」と「将来」なのです。
不動産投資でも全く同じことが言え、損を出しても売り切った方がいい場合がいっぱいあります。
特に相性の悪い不動産とは、早く手を切るに越したことはありません。

実は企業経営でも同じで、手を出すべきではなかった事業や、将来性のない事業を、いかに早く処分して将来に備えるかが問われるケースが少なくありません。
そこで躊躇していては未来はないのです。
「見切り千両・損切り万両」は人生のすべてにわたって言えることなのかもしれません。
これが出来る人が「人生の達人」になるのに違いありません。