語学は楽しいゾ その2

『7ヵ国語をモノにした人の勉強法』にも書いてあったのですが、留学中、ある日突然に周りの人が話している英語がすべて分かるようになるのだそうです。
これは実際に何人もの知人が話していたことでもあり、また本にもよく書いてある現象です。

「ある日突然」に英語が理解できるようになるのですが、そうなるまでの期間はその人によって違うようです。
1年半でそうなったという人もいれば、3ヵ月という人もいました。
その人のそれまでの英語の蓄積量によって違ってくるのだと思います。

私も一度だけ「突然にまわりの英語がすべて理解できた」経験があります(ただし私の場合は翌日からは元の木阿弥になってしまったのですが)。
25年ほど前、JCでアメリカのオーガスタ市に表敬訪問をしたことがあります。
宝塚市オーガスタ市が姉妹都市となったからです。

その時に先方の市長も交えてのパーティーがありました。
JCの方が主催者で、その司会を任されたのです。
パーティーが始まる前に、度胸をつけるためジントニックを1杯飲みました。

すると不思議不思議、まわりのすべての英語が耳に飛び込んできたのです。
司会も120点満点で、ジョークもすべて受け、何度も大爆笑を得ることができました。
わが人生最高の瞬間の一つです。

語学には面白い性格があり、ある言語モードになると、ほかの言葉が出てこないことがあります。
ロシア語のNHK講師で、ほかにも数か国語を話す人がいるのですが、その人もスラブ諸国へ行く途中、どこかで英語のシャワーを浴びてしまうと、現地に行っても言葉が上手く出てこなくなるということでした。

『7ヵ国語をモノにした人の勉強法』でも、フランスへ行きフランス語を話そうとするのだけれど、スペイン語が邪魔をして最初は上手く話せないのだそうです。
しかしながら2,3日するとスムーズにフランス語が出てくるようになるとのこと。

私の場合は英語もドイツ語も大したことがないのですが、英語を話しているとドイツ語の単語ばかりが出てきて、うまく話せないということがあります。
かと言って、ドイツ語で話そうとすると、もともと下手なので上手く話せず、すぐに英語に戻ってしまうという困ったクセがあります。
いずれにしてもその間、頭の中でも日本語は全く出てこないのは不思議でもあります。