伊勢神宮参拝記 その2

外宮に行き、最初に多賀宮(たかのみや)へ。
多賀宮豊受大御神(とようけのおおみかみ)の荒魂(あらみたま)をお祭りしている神社です。
神様の魂は、大きく分けて「和魂(にぎみたま)」と「荒魂」という2つの側面があります。
和魂はその神さまの理念のようなものを表し、荒魂は活動的な部分を表します。

伊勢神宮は極めて格の高い神社なので、個人的なお願い事はあまりするべきではなく、もしするとしたら、外宮のこの多賀宮にするのがいいようです。
外国の有名な女性霊能者が、この多賀宮の前で号泣したという話を読んだことがあります。
確かに力強い波動を感じるような気がします。

多賀宮にお参りしたあとは、土宮(つちのみや)へ。
土宮は元々この地をお治めなさっていた神様です。
次に風宮(かぜのみや)へ。
風宮は元寇の時に大風を吹かし、日本を守った神さまでもあります。
それ以降その功績により、神様としての格が上がったと読んだことがあります。

そのあとは本殿への参拝。
式年遷宮を控えてか、明らかに参拝客が増えています。
本殿前には参拝の順番を待つ列が出来ていました。
外宮への参拝をすまし、新しくできた遷宮館に入りました。
遷宮に関する展示や案内がなされ、実に興味深かったのであります。
遷御の儀」の様子も模型で知ることができ、10月2日の本番への心の準備も出来ました。

外宮から内宮まではクルマで20分ほどでしょうか。
内宮の鳥居を入った途端に空気が違ってきます。
大木の中を本殿に向かって歩いていくごとに、凛とした「氣」が深くなっていくように感じます。

本殿の中の囲いの中に入ってする「御垣内(みかきうち)参拝」をさせていただきました。
御垣内に入ると、いつも大変緊張します。
個人的なお願い事はしてはいけないのですが、圧倒的な雰囲気の中で、しようとしても出来るものではありません。
二礼二拍手一礼をするのが「やっとこさ」といった具合なのです。

御垣内での参拝をお願いしようと思う時は、私は略礼服を着て行くことにしています。
少なくともスーツにネクタイ姿でお参りしたいと思っています。
日本の神様は「礼」を重んじられるので、服装もきちんとしたものを着用するように心掛けています。