イッヒ、マーク、ドイチェラント(すきやねん、ドイツ)

ドイツ語を学んでいると、やはりドイツが好きになるのです。
というか、ドイツがもともと好きだからドイツ語を勉強し出したのかもしれません。
それが証拠に、中国が傲慢なことをしたり、中国人のマナーの悪さを見たりするごとに、中国語学習へのモチベーションが下がっていくのです。

ドイツはヨーロッパ経済の優等生ですが、ダラダラと長時間働くというスタイルではなく、限られた時間に集中して働いています。
環境問題にも敏感で「人生=仕事」だけではないところが魅力でもあります。
ヨーロッパは階級社会と言われますが、ドイツでも学歴によってハッキリと就ける職業やポジションが決まってきます。

小学校4年生で能力が振り分けられ、無論その後、努力によって別コースに行けるのですが、大げさではなく「小学校4年生で人生が決まってしまう」と言った感じなのです。
私のように小学校では、もう一つパッとしなかった人間は、一生ウダツが上がらないかもしれません。
日本に生まれてよかったと思います。

ドイツには大都市が少ないのです。
100万人を超える都市が3つしかありません(ベルリンとミュンヘンハンブルグ)。
もともとドイツは各地に王国が独立していて、一つの国になったのが、何と日本の明治維新よりも3年もあとなのです。
従って地方分権の意識が強く、テレビのニュースでも方言で話されていることが多いと聞きます。
ドイツ語学習用のCDを聞いていても、標準ドイツ語ではなく、平気で南ドイツの方言を使っているということはしょっちゅうです。
(日本語学習のCDを買って、関西弁や九州弁が使われているなんていうことはあり得ません)。

国によっては首都圏に人口の半分以上が集まるというところがありますが、ドイツでは一つ一つの都市をそんなに大きくしないのです。
自然に恵まれた小さな町で豊かに暮らすというのが、ドイツ人のライフスタイルではないかと思います。
日本だと地方都市はすべてにおいて首都(東京)に劣るというイメージがありますが、ドイツはそうではありません。
文化レベルだって負けはしないのです。
これを見習い、大阪は東京に勝とうとするのではなく「一流の地方都市」を目指していくべきだと思うのです。