言語おたく

私が大学生の頃は、第2外国語は必須科目で、ドイツ語かフランス語かのどちらかを選択しなければなりませんでした。
その頃から「ドイツ語」ならびに「ドイツ」に対し、何となく親近感があり、当然ドイツ語を取りました。

大学を卒業し、何十年かのブランクの後に、今またドイツ語をやっています。
ドイツ語再開からでも10年以上勉強しており、それでこの程度なのかとちょっと恥ずかしく思っています。
ドイツ語を勉強していると、新聞でドイツのことが記事になっていたりすると、すぐに目が行きます。
「親独派」というのがあるとすれば、私は完全にそれに分類されます。

確かに言葉を勉強していると、その国が好きになってきます。
好きにまでならなくても、少なくとも興味が出てきます。
フランスなどは、フランス語を普及させることが一種の国策にすらなっていますが、文化、外交、国防上、かなり有益な方法ではないかと思います。

海外で日本語を学ぶ青年たちを日本に招待するという会が、かつて関西で開催されたことがあり、その時に我が家もポーランドの男子学生をホームステイさせたことがあります。
信じられないぐらい日本語がうまく、当時大学生だった我が家の息子より上手だったぐらいです(ペラペラしゃべるという意味ではなく、その内容の「知的さ」でです)。
ウズベキスタンなどの中央アジアからの参加者も多く、こういった青年たちが多く育っていくのは、真の意味で日本の国益にかなうと思ったものです。

今は英語がビジネスの世界での共通語となっていますが、日本語をマスターすることが一種のステータスやファッションになる日もそう遠くはないような気がしています。
アニメの世界の最高言語は日本語。
聖書の世界のラテン語のようなものです。
自由と繁栄の弧」の理念はまだまだ生きていて、その中心をなす言語は日本語なのです。