講演のお話より その1

ウィナーズ倶楽部の全国大会に行ってきました。
ウィナーズ倶楽部は不動産業者の勉強会で、いま全国に100名ぐらいのメンバーがいます。
普段はメーリングでの情報交換なのですが、たまにこうして全国大会や勉強会が会員の手で行われます。
今年の全国大会のテーマは「変化に対応する不動産経営」。

最初の講師の人は昭和21年生まれの不動産実務家。
徒手空拳から会社を興し、上場にまでもっていった創業者です。
話を聞いていると、けっこう波乱万丈の人生のような気がしました。
高校卒業して会社に入り、11,000円の給与で半年働いたのですが、屋台のおでん屋として独立。
不動産とのかかわりは山林の売買からだそうです。
友人と頭金25万円ずつ出合って、杉やヒノキが生えている山林を1,200万円で買い、それを1,700万円で売却。
ただし決済金はなかったので、銀行で部屋を2つ借り、買主からもらったおカネでもって売主に支払うという綱渡り的な決済方法だったそうです。

28歳の時にはゴルフ場の地上げを行い、4億円の利益。
社員は70人もいたのですが、2億円を社員に分けて会社を解散。
28歳で2億円を持つ身となりました。
そうするとみんながチヤホヤし、3年間遊んで2億円を全部使ったとのこと。
稼ぐ方も半端ではないけれど、遊ぶ方も相当なものです。

堅い商売をしなければと、33歳の時に石屋を始めたのだそうです(シャレのようです)。
また歯科医師免許は持っていないのですが、
オーナー経営として歯医者を5店舗持ったとのこと。
「イシヤ」と「歯イシヤ」とこれまたシャレのよう。
ところがこれが大失敗で、2年間で2億円の損害を出しました。
35歳でマンションを建て、これもまた大失敗。毎年500万円の赤字を出していたそうです。
(明日に続く)