まずは始めてみよう!

どこから手をつけていいのか分からない「山のように大きな仕事」。
あるいは、やらなければいけないのだけれど「どうしても気が乗らない仕事」。
そういった仕事に遭遇することが、たまにあります。
こういう時は仕事を小分けにして、やりやすいところから始めていくに限ります。

やり出すと気持ちが乗ってきます。
頭の中であれやこれやと考え出すと、余計に煩わしくなってきます。
まず始めること。
生徒が勉強を始める力は、障子を指で破る程度のエネルギーで十分だと聞いたことがあります。
最初から手ごわい課題だと、もうそれだけで気後れしてしまいます。
まずは「簡単なもの」、「慣れたもの」、「やりやすいもの」から始めるべきなのです。

卒業論文修士論文の類でも、まずは書き始めることです。
大作を狙い、うんうんと唸っているばかりで手をつけないでいると、時間切れになってしまうのが落ちでしょう。
本を書く場合でも同じだと思います。
最初の1行を書き始めたら、半分達成したのも同然です。
だからまずは最初の1行を。

仕事というのは、基本的には楽しむべきものだと思います。
やり続けると上達するし、上達するとより面白くなる。
これはスポーツや勉強でも同じですが、仕事には金銭面での裏付けがあったり、社会的な責任が生じたりすることがあります。
でももっとシンプルに、仕事の面白さを追求していけばいいのだと思うのです。

やっている仕事がどうしても性に合わない場合があるかもしれません。
我慢して続けるべきか、別の仕事を探すべきかについては、ケースバイケース。
あるいは一つの仕事を懸命にやってきたが、マンネリになり進歩がなくなってきたという場合も、そろそろその仕事から卒業すべき時期なのかもしれないのです。
このことはピーター・ドラッカーも本に書いていて、それを読んだ時ハッとしました。
本業をほっぽり出して、公職やボランティアや選挙応援に傾倒する場合も、案外本業に飽きているからなのかもしれません。