圧倒的な仕事量

松下政経塾生…「しあわせって何ですか?」。
松下幸之助…「君、寝るとこ、あるんか?食べるもん、あるんか?ほな、それでええやないか」。
今の日本では「寝るところ」も「食べるもの」も保証されています。
飢えて死ぬなんて、今の日本では出来ません。
これらの基本的なものは保証され、つまり幸せは満たされている。
ならば自分の幸せを追い求めなくても、もういいのかもしれません。

欲得抜きで仕事に打ち込みたいと思うのです。
自分や家族が難病にかかっていたりしたら、もうそれだけで仕事に集中することが出来ません。
何もかも忘れて仕事に打ち込めること自体が、実は大変に恵まれたことでもあると思うのです。

目標を持って、それに向かって頑張っていくというのも、一つの方法。
目標など持たず、一日一日を懸命にやっていくというのも、また一つのやり方。
私自身「どちらの方法の方が正しいのだろう?」と迷っていたこともあるのですが、どうやらどちらでもいいようなのです。

いずれにせよ、やりたいと思っていることは「圧倒的な仕事量」。
アウトプットの仕事量だけでなく、インプットの勉強量も圧倒的でありたいと願っています。
仕事の分野は絞りたいですね。
自分の得意な分野に特化。
同じやるなら、その分野の第一人者になりたいものです。
集中と継続に勝てるものはありません。
「その分野が好きだ」という気持ちがあるならば、もうそれだけでその分野に才能があるということなのです。

才能もあって努力もしている人が、時としてドツボにハマることがあります。
原因はハッキリしているのです。
傲慢、甘え、油断なのです。
いずれにせよ、その人の心の問題。
外的な要因は二次的なものなのです。
傲慢・甘え・油断で大ピンチに陥る例は、自分の経験でも、他人の事例でも、いくつも挙げることが出来ます。
恐ろしいのは、少々驕り高ぶっていようとも、2,3年間は絶好調のまま行けたりすることです。
だから気がつかない。
修正がきかない。
時間にルーズになったり、言葉使いがぞんざいになったり、服装が乱れだしたりしたら、完全に危険信号。
自分で気が付かないのなら、誰か注意してくれる人がいればいいのですが、どうせ人の言うことは聞かないでしょうから同じことかも。

「超優秀なワクワク家内企業」が当社のコンセプト。
今後、最高級の経営能力をつけて、超優秀企業にしたいと考えています。
28歳の時に自分の会社の経営を始めて27年。
やっと経営がちょっと分かってきました。
将来に光が見えているのだから、ここで手を抜くわけにはいかないのです。
行くべき方向は「累積経営」・「オーナー業」・「脱労働集約型」。

「ワクワク」だって非常に重要な要素なのです。
「面白おかしく」というのが社是の会社がありますが、そのコンセプトに近いかもしれません。
同じやるならワクワクして仕事に取り組みたいではありませんか。
逆にワクワクする仕事を選びたいとも思うのです。
いつまでも「やれクレームだ」や「やれトラブルだ」では、ワクワクからは程遠い。
友達は選ばなければいけませんが、お客様も選ばなければいけないのです。
自分が選んだお客様に奉仕するのは苦痛でもなんでもありません。

一つの分野で最高級の技術やノウハウを取得し、日本のトップ級クラスに。
できれば世界レベルで通用する企業になりたいと願っています。
そうなるためには並大抵の努力ではすまないわけですが、その努力のところをたっぷりと楽しみたいと思っているのです。
企業は次の主力商品のことも考えておかねばならないわけですが、当社規模の企業であれば、今の主力に全力投球。
すべての経営資源を集中してもいいと思っているのです。
だからこその家内企業。
固定費を低くし、万一の時は休んで考えることが出来るような、そんな体制にしておきたいのです。
つまり、たっぷりとした財務力。

少し経営に迷いがあったのですが、今これを書いている間に吹っ切れました。
今日からまた、自分の信ずるところに集中。
圧倒的な仕事量をこなしていきたいと考えています。