経理と集金管理のアウトソーシング

会社の経理をすべてアウトソーシングすることになりました。
小さな会社で経理に過剰に手間をかけるのは、時間とお金がもったいないと思うのです。
表現は悪いのですが、いかに手を抜くか。

たとえば100円のボールペンを買い、伝票を書き、領収書をキチンと糊付けしていけば、その手間だけで100円で購入したものが200円になってしまっているなんてことがあるわけです。
経理をいくら上手にこなしても、1円も儲からないというのも事実です。

「キャッシュレス・伝票レス・人員レス」がシンプル経理のコツ。
であるならば、経理を一切アウトソーシングしてしまうのが一番です。
ただ振込み作業だけは、自社でやる仕事として残ります。

月に一度、領収書をアウトソーシング先に送付。
支払いは振込みか、もしくは極力クレジットカードで。
キャッシュレスが基本だからです。
ちなみに振込み作業自体も、いちいち銀行へ出向かずに、会社のパソコンでの操作。

もう一つアウトソーシングしようとしているのが賃貸の「集金管理」。
賃貸管理は「建物管理」と「集金管理」に分かれます。
その「集金管理」を一切合財(いっさいがっさい)アウトソーシングするわけです。

多くの賃貸管理会社がそうであるように、当社もコンピュータの管理ソフトを使っています。
最近ようやく使い慣れてきたところですが、アウトソーシングすると、その管理ソフトは全く使わなくなります。
アウトソーシング先が、独自にカスタマイズ化したソフトを使用するからです。

ただデータは、今まで使っていた管理ソフトから移行させなければいけません。
その作業をやって下さったTさんいわく「必要なデータの3倍ほどもの量が入力されていた」。

つまり何でもかんでも管理ソフトに放り込んでいたようなのです。
現実の倉庫でも、時々は整理整頓や処分をしなければいけないのに、データの倉庫に次から次へと入れっぱなしであったわけです。
こういうことは指摘されるまで全く気がつきません。

もう一つTさんから指摘があったのは、入力する人によって微妙にインプットの仕方が違っていたこと。
マンション名で仮に「ヴィオレ」と入れなければいけないものが、「ビオレ」で入力されていた例などです。
これなどコンピュータは別の物件と判断するはずです。

パソコンを駆使し、こんなに“ややこしく”難しそうな作業を、いとも簡単にやってしまうTさんの頭の中は、いったいどうなっているのかと驚嘆してしまいます。
これからの時代、ITから離れては仕事になりません。
ならば、じっくりと楽しみながらお付き合いしていこうと思っています。