『リフォームは、まず300万円以下で』

deguchi2007-09-04

『リフォームは、まず300万円以下で』(天野彰・講談社・1,400円)を読みました。
その内容をいくつかピックアップしてみます。

「リフォームは300万円を死守しなさい」と著者。
1,000万円を超えるリフォームなら建て直した方がいいし、また住宅リフォームは、たぶん1回では済まなくて2回、3回とやりたくなるからというのが、その理由です。

リフォームをする時はトランクルームを借りるなどして、一旦空き家にすべき。
引越し費用を節約するつもりが、「居ながらリフォーム」をすると、経済的にはむしろ高くつくということです。
工事期間も長くなり、養生や仮説の費用が余分にかかってくるからです。
住みながらの工事では、精神的にも苦痛ですよね。

硬直的な「LDK感覚を捨てよ」とも主張。
下手をするとLDK全体が大きなキッチン化してしまう可能性があるからです。
この本の中で一番ピンと来たのが「減築で家中が明るくなった」という項目。
昔よくあった「田の字型」の住宅の一室を取り去り、中庭を作ることにより、各部屋がぐんと明るくなったそうです。
増築ばかりが脳ではないのですね。

もう一つ共感したのが、収納は「しまうことより、出すことを考える」。
本当にそうなのです。
詰め込むことはいくらでも出来ますが、すっと出すことが出来ない収納なんて意味がないのです。
文字通り死蔵になってしまいます。

ほかには「家具を壁際にまとめてみる」や「人間工学的に最悪なのが床下収納」も参考になりました。
今回はたまたまリフォームの本を読んだのですが、こういった本を何冊も読んでいくうちに、知識やヒントが自分の中に蓄積されていくのだと感じました。