「山路来て 何やらゆかし 菫草(すみれぐさ)」
「若葉して 御目(おんめ)の雫(しずく) ぬぐはばや」
「あらたうと 青葉若葉の 日の光」
「菊の香(か)や 奈良には古き 仏達(ほとけたち)」
「旅人と 我が名呼ばれん 初時雨(はつしぐれ)」
これらは芭蕉の句ですが、心に沁み込んできます。
芭蕉は求道者。
その姿勢、気持ちのありようがとてもよく分るのです。