2005-05-23から1日間の記事一覧

「春の海 終日(ひねもす)のたり のたりかな」 「三井寺や 日は午にせまる 若楓(わかかえで)」 「夏河を 越すうれしさよ 手に草鞋(わらじ)」 これは蕪村の句です。 蕪村の句は、絵画的な美しさがあります。 芭蕉が求道者なら、蕪村は芸術家。 いずれも…

「山路来て 何やらゆかし 菫草(すみれぐさ)」 「若葉して 御目(おんめ)の雫(しずく) ぬぐはばや」 「あらたうと 青葉若葉の 日の光」 「菊の香(か)や 奈良には古き 仏達(ほとけたち)」 「旅人と 我が名呼ばれん 初時雨(はつしぐれ)」 これらは芭…

芭蕉と蕪村

毎朝『素読のしずく』(寺田一清編)という本を、声を出して読んでいます。 今まで自分の一番の弱点だった万葉集や小倉百人一首の歌も入っています。 松尾芭蕉や与謝野蕪村の俳句も入っています。 はっきり言って、和歌はもう一つピンとこないのです。 それ…