新しいビジネスの時代

『香港大富豪のお金儲け7つの鉄則』(林和人・幻冬舎・1,300円)は、予想通りベストセラーとなっているようです。
読んでみて確かに私もエキサイトしました。
読んだあと香港に行きたくなったぐらいです(行ってどうしたらいいのかはよく分かりません)。
今までの「お金儲け」の枠組みを超えた方法に、何だか世界が広がったような気がします。

どれもこれも納得できることばかり。
しかも「目からウロコ」です。
日本にも「投資家」という職業がそろそろ出てきだそうとしています。
しかし最初から「投資家」はいないはずで、その前の本業のところで一流の技術を磨いた者だけが、投資家へと移行できるとは、本著の中でも述べられています。

商売をやっていてお金にご縁のある人は、魚がたくさんいるところで魚釣りをしている人。
魚がいないところでは、いくら頑張っても、ちっとも釣れないのは自明の理です。
「お金儲けのうまい人とは、魚がたくさんいるところを見つけるのがうまい人のことであって、一生懸命働く人のことではない」とは邱永漢さんの観察力。

孫正義さんもビジネスを始める前に、何の事業をするかを徹底的に考えたようです。
孫さんの場合は丸2年もそれに費やしたとのことで、あれだけ事業を大きくするためには、それだけの時間を費やしても惜しくはないということなのでしょう。
さすがです(事業家としての毀誉褒貶はちょっと横に置いておくとして)。

これからの時代、事業を始めるにあたって最も大切なことは「ビジネスモデル」の確立。
ビジネスモデルと採算性さえきちんと備わっていたら、比較的簡単に上場できてしまえる時代になりました。
そしてそれが信じられないぐらいの時価総額になったりします。

私も人生の後半戦「経営に集中する」と決めたからには、早く自分なりのビジネスモデルを確立したいと願っています。
「自分が最も得意とする分野で、インターネットを活用する」とまでは決まっているのですが、それが何なのかはまだ分かりません。
今までの私は事業家としては大したことはありませんでしたが、今後も同じように大したことがないとはけっして言えません。