人脈から神脈へ

私は28歳で今の会社を創業したのですが、本業の営業をこなした後、夜は人脈作りに一生懸命走り回っていました。
勉強会など20ぐらい入っていたし、さまざまなセミナーにも顔を出し、異業種交流会にも出かけていました。
今から思えば、そのほとんどがムダだったように感じます。
「ほとんど」を数字で言うなら「90%」くらいではないでしょうか。

ある勉強会で平日にゴルフコンペがありました(勉強会なのに平日ゴルフとは違和感がありますが、時はバブル真っ最中だったのです)。
そのコンペで第1打を打ったあと、私は「あっ、こんなことをしていてはいけない!」と恐怖のような気持ちに襲われたことを覚えています。
「恐怖」の理由は「このゴルフコンペで(ほかにやることがいっぱいあるのに)1日が終わってしまう!」というのと、「こんな事をしていても何のプラスにもならない!」ということです。

ちょっとバブリーなメンバーがいた勉強会だったのですが、多分その中の半分くらいの会社は倒産して今はないのではないかと推測しています(ちなみに、当時のメンバーの会社名で検索しても全然出てきません)。
その日以降、私はそのグループの勉強会に出席することはなく、またその日を境にゴルフとはきっぱり手を切りました。

あの「余計な」時間を本業に振り向けていれば、もっと成果を上げていたと思うのです。
その「本業」も仲介業や管理業で“あくせく”するのではなく、今のように収益物件をジックリと増やしていく方向で進んでいれば、30代後半からの(バブル崩壊による)「魔の10年間」はなかったように思います。

今は「ひきこもり傾向」ということもあり、人脈づくりへの時間はほとんど割いていません。
たまに「仕事ができて性格もいい」人たちと会食するくらいです。
さすがにそれぐらいしておかないと、自分が時代から置いてきぼりになる気がするからです。

よく考えてみると、最近は人脈づくりではなく「神脈づくり」に力を入れていることに気がつきました。
神脈づくりとは、神さまとのご縁を得ることです。
神社を巡っていると(畏れながら)自分と相性のいい神さまと、そうでない神さまがおられるように感じます。
自分が大好きな神さまを見つけ、ご縁を深めていくと、とてつもなく人生が好転していくのです。

私の場合で言うと、毎月参拝させていただいている伊勢神宮を核として、ほかに出雲大社に年3回お参りに行こうと思っています。
が、それだけではなく日帰りか宿泊かを問わず、神社を巡る「神たび」を来年から本格的にやっていこうと思っています。
例えば石上(いそのかみ)神宮や伊弉冉(いざなみ)神宮への参拝予定は、すでに手帳に書き入れています。