東京クルマ旅 その4

経営コンサルタントに依頼するとき、一番大事なのは「相性」だと思います。
経営に関しては色んなやり方があり、一概にこれが正解というのはないように思うのです。
自分の能力や性格や哲学に合ったものでないと、ピンと来ないし、力が集中できません。

今回面談したコンサルタントとはウマが合いました。
自分の意見を押し付けるわけでもなく、うまく質問し、私が気づかないことを引き出してくれました。
それにしても「次の一手」を求めに行っているのに「無理に次の一手を求めなくていい」という結論が出たことには驚きました。
もう少し言うなら「(長期保有)株の勉強を徹底的に!」という方向が付け加わりました。

経営コンサルタントの先生は学生時代から株をやっており「株を買うと世界が見えてくる」という考え方の持ち主です。
ベトナムやタイなどの東南アジアの株も、視察を兼ねてよく買いに行くそうです。
日本が経済成長してきた道を、東南アジアでそのままなぞればいいわけで、やってみると面白い株式市場かもしれません。

その経営コンサルタントの先生は、顧問先を大きく成長させるノウハウを持っているのですが、自分の会社(事務所)は大きくしないのだそうです。
スタッフの数も女性4人だけ。
しかも在宅勤務。
てっきり東京在住のコンサルタントかと思っていたら、東京には小さなオフィスがあるだけで、普段はホテル住まいなのです。
名古屋圏の出身で、今も自宅はそこにあり、家族もそこで暮らしているとのこと。
そのやり方であれば、私にも「東京進出」が出来るかもしれないと思いました。

東京の力は偉大で、東京でセミナーを開催すると、全国から優秀な経営者が集まって来るとのこと。
逆に地方でセミナーをするとショボい経営者しか集まってこないのだそうです。
これなどまさに「東京ブランド」以外の何物でもありません。

地方で税理士をやっていた人が、相続に特化した税理士事務所を目指し、東京へ移って大成功した例も知っています。
いい服を身につければ、その人から「圧」や「オーラ」が出てくるのと同じで、「東京ブランド」を上手く身につければ、実力の何倍もの力が出るのかもしれません。
コンサルタント的な職業の人は「東京ブランド」の力を借りれば、一気に「一流」や「カリスマ」になれる可能性を秘めているようです。