週1度、自転車で3時間半走り回る

作業服を着て自転車で3時間半、宝塚市内を走り回るという作業が週1回あります。
なぜ自転車かと言えば、クルマで回るのとほとんど時間が変わらないからです。
しかも乗り降りのことを考えれば、自転車の方がずっと便利でもあります。

暑い季節は日に焼けますが、軍手をしているので手首から先は焼けていないという、ゴルファーのような焼け方になります。
日焼けした顔や腕だけ見れば、シングルプレーヤーでも通用しそうです。

真夏や真冬の自転車は大変そうですが、別にそう苦痛でもなく、実際けっこう楽しんでいます。
自転車は電動三輪車で、倒れる心配もなく、どんな坂でも上っていけます。
またクルマではゼッタイに通れないような抜け道もたくさんあり、自転車ならスイスイなのです。

道路交通法では自転車は車道の左端を走ることになっているようですが、実際は歩道でも車道でもどこでもO.K.というのも、自転車の魅力です。
自転車どうしがすれ違う場合はぶつかりそうになる危険性があるので、私は頑(かたく)なに「キープレフト」を守るようにしています。

自転車で走っていると、急に政治家のポスターが貼られている確率が高い地域に出くわしたりします。
確率から言うと公明党共産党が多いですね。
公明党共産党のポスターが貼られている地域は割と雰囲気がよく似ていて、草の根のところで両党はライバルだというのが実感できます。

自然を身近に感じ、風を友とする、こんなに楽しい作業をして、お金がもらえるなんて“むちゃくちゃ”ラッキーです。
経営者なのに「引きこもり」傾向のある私にとって、誰とも喋らず、黙々とペダルをこいでいくだけでいい週1度のこの作業は、まさしく天国なのです。

天気が悪かったり、体調が悪かったりする時は、やっぱり苦痛と感じることはあります。
が、もし自分が寝たきりだったらこんな作業は出来ないし、目が見えなかったりしたら“やっぱり”不可能です。
いくつものラッキーが重なって、自分がこういう作業ができているのだと思うと、心から「有難いなあ」という気持ちになります。

私は鍵山秀三郎先生のおかげで、25年もの間掃除をし続けてきました。
従って肉体労働は全く気にならないし、知的労働に比べ肉体労働が卑下すべきものだという感覚も全くありません。
もう10年や20年は、自転車によるこの作業を続けていきそうな気がしております。