私学経営

幼稚園から高校まで経営している、ある私学の評議員をやっています。
私自身も卒業生で、また子供たちもそうです。
創立65年くらいの学校なのですが、創立の時から「日本を代表する洋酒企業」のサポートを受けてきました。
従って代々の理事長も、その企業の経営者の方がされているのです。

今の理事長は私と小学校の同級生で、そのご縁で評議員になっています。
理事長も片手間ではなく、かなり本気で取り組んでいるのがよく分かり、その一流企業から学校経営のための人材を引っ張ってきています。

従って経営的にも教育的にも、どんどん内容がよくなっているのが、傍(はた)から見ていてもよく分かるのです。
もしドラッガーが学校経営をしたらどうなるか?」的な動きを楽しませていただいているというわけです。

その学校の創立の精神は「孝道」という“ちょっと”珍しいものですが、いま目指しているコンセプトは「関西を代表するすばらしい学園」で、段々とそうなっていくところがスゴイところ。
経営的にも、いつの間にか無借金になっていて、これもスゴイことだと感心しています。
進学校としての実績が認められ出し、特に高校の生徒数が増え、授業料等の収入も増えています。
いい先生のスカウトも行われているようで、やはり学校教育といえども「人材」に尽きるような気がします。

他の私学の授業料の一覧表を見ると、例えば小学校では一番高いところが年100万円。
一番安いところが年50万円と倍の差があり、これにはちょっとビックリです。
授業料が高ければ、いい先生も集めやすいし、施設も充実させることができます。

それなりのブランド力を身につけるまでが大変ですが、洋服でも雑貨でもブランド品は3倍以上の値段がついていても売れていきます。
市場の商品も、学校という商品も基本は同じかもしません。