時間ないない病

昨日は目が覚めてから1分もムダにしてはいないと思うのに、やりたいことがほとんど出来ないまま1日が終わりました。
それどころか、夜予定していた会合もパスしてしまいました。
既に会費は振込んでいたので、金銭的には迷惑をおかけすることがないので、その点は多少気が楽です。

もしその会合に出かけていたら、時間的、体力的、気持ち的にガタガタになっていたに違いありません。
反省しながら1日を振り返るのですが、いったい何をどうしたらよかったのかは全然わかりません。
今一番欲しいもの…それは何と言っても「時間」です。

自分一人が頑張る「時間」は限られているのですが、時間も増やせることは頭では分かっています。
例えば人に手伝ってもらって時間を増やす方法があります。
一倉定先生は「中小企業の社長は秘書と運転手を持つのは必須だ」と仰っていましたが、それらもその手段の一つに違いありません。

自分でなければ出来ない仕事と、人に任せてもいい仕事とがあります。
たぶんこれにもパレートの法則(20対80の法則)が応用でき、前者は20%、後者は80%ぐらいではないかと思います。
そうすると人に任せてもいい8割の仕事を他の人に振っていくと、時間はそれだけで何倍にも増えることになります。
自分は得意の仕事に特化していけばいいわけです。

また会社でも時間をお金で買う方法があります。
その一つがアウトソーシング
アウトソーシングするためには、自社のコアは何かをキチンと把握したり、ハッキリと決めておいたりしなければなりません。
コアの部分が不確定のままアウトソーシングするわけにはいかないのです。
従ってアウトソーシングすること自体に「自社の戦略の明確化」という効果があるというわけです。

M&Aにも時間を買うという意味合いが含まれます。
技術にせよ、シェアにせよ、自社だけでやっていたのでは時間がかかって仕方がないと予想される場合、M&Aは有効です。
ただしアウトソーシングのようにお金を出したらいいだけというわけではなく、あとの経営能力がかなり問われる手段ではあります。

現代人はいくら与えられても満足しない「もっともっと病」にかかっていると言われますが、私の場合は「時間ないない病」なのです。
いつも時間不足感を持ち、そのくせその時その時を結構楽しんでいるという、ちょっと複雑な病なのであります。