素直でシンプルな生き方

与えられたものに素直に感謝し、自らはコツコツとした努力を重ねる心構え。
いい波動を自ら出していく姿勢。
これでいい人生にならないわけがありません。
心構えも姿勢も、自ら作ることが出来るところがありがたいですね。

世の中には不思議なことに「不幸になる成功」があります。
つまり成功して却(かえ)って不幸になることもあるのです。
あるいはいくら成功しても、決して心が安らぐことがない状態は、真の成功とは言いがたいのです。
でも「素直な努力家」には「幸福な成功」しかあり得ません。

幸福な成功者は無私の精神の持ち主。
自分の欲得だけを大事にする人ではありません。
「無私」は大宇宙と一体となった精神。
「私」が「無い」のだから、自分のことで悩むこともないわけです。
神様から与えられた、その身そのままで光っているのだから、よけいな心配をしなくていいのです。

与えられたものに素直に感謝し、やるべきことを淡々とやり続けていくことこそ、神道(しんとう)の根底。
神道には祝詞はあっても、バイブルやコーランのような「教え」を書いたものがありません。
しかしその意図するところは、ひじょうによく分かる気がするのです。
シンプルさの中に躍動する生命力を宿しているのが神道

神道は「森」の宗教だと思うのです。
あるいは「木」の宗教。
村の神社には鎮守の森が必ずあるように、樹木の存在は神道にとってはなくてはならないもの。
ついでに言えば、キリスト教が入る以前には、ヨーロッパにも「森の宗教」があったと考えられるのです。
ワーグナーの世界はまさに「ドイツ神道」。

古代から伝わる神社の建物は、白木で造られます。
カラフルに色を施(ほどこ)した美しさではなく、木そのものが持つ素朴な美しさ。
シンプルさこそ神道(しんとう)の真骨頂だと思うのです。
自分の生き方をあまり“ややこしく”しないで、シンプルな生活を。
喜びにあふれて働きたいとも思います。
それも自分一人だけでなく、縁あって共に働く仲間とも、喜びを分かち合っていきたいと思うのです。