リノベーション

リノベーションは「古いからこその価値」を見出すこと。
すなわちヴィンテージの良さ。
センスの良いライフスタイルの提案という意味もあります。
リノベーションの意義は「新築そっくり」ではありません。
「新築そっくり」なら新築に勝てないわけです。
リノベーションでは配管・電気配線などは新品にし、防音・断熱も最新の施工法で行います。
リノベーションには見えない部分の劣化を防ぐという効用もあります。

見た瞬間「こんな空間に住みたい!」と感じるのがリノベーションの真骨頂。
最初にイメージやコンセプトに時間をかけるのがリノベーションで、そこがリフォームとの大きな違いになります。
色・光・素材のバランスが大切で、リノベーションには発想と戦略が求められます。
東京などではリノベーションした賃貸住宅も多く、予約待ちがあるそうです。
確かに「そこにしかないセンスの良い部屋」であれば、価格競争からは距離がおけそうです。
ただしやはり最小限のコストで最大限の付加価値を付けるという努力は必要で、リノベーションが得意な建築会社とそうでないところとでは、ずいぶんコストや施工力が違うようです。

近年の補修技術の向上で、防水・外断熱・配管交換・外壁塗装・エレベーター設置などは、リノベーションの得意とするところ。
賃貸住宅を一棟ごと購入し、リノベーションでまるで別物件のように蘇らせることもあるようです。
例えば、植栽やネームプレートやポストをやりかえたり、照明の位置を変えたりするだけで、見栄えがすっかり変わることもしばしば。