神様にお任せ

「一瞬たりとも神の御技(みわざ)を疑ってはならない」なのです。
「神様は決して悪いようにはなさらない」でもあります。
現実社会では、さまざまなイヤなことや困ったことがやってくるわけですが、それをそっくり神様にお任せできるかどうか。
自分は淡々とした努力。
悩みは神様にお任せしてしまう。
悩んでいては、やるべきことが淡々と出来ないではないですか。

日常生活での小さな喜びを大きく捉(とら)え、不運や不幸を小さく捉える技術も大切です。
これが出来ると、人生の達人に近いかも。
いらぬ悩みを自分の中に置いておかないで、神様にお渡ししてしまう。
自分ではどうしようもないことを、くよくよと自分の中に溜(た)めておかなくてもいいのです。

整理整頓とは「“いらないもの”と“いるもの”とを分け、“いらないもの”は捨て、“いるもの”については、あるべきところにあるべきものを置くこと」です。
この伝でいけば「自分が出来るものと出来ないものとを分け、出来るものについては“淡々とした努力”、出来ないものは“神様にお任せ”」となるわけです。

悩みの要素の中で最大のものは「これはいったいどうなっていくのだろう?」という将来への不安なのです。
期限や結論がハッキリ分かっていれば、「漠然」が「確定」に変わるわけで、心の持ち方や“やるべきこと”も見えてくるわけです。

日本神道の教えの基本は「神様から与えられたものを純粋に喜ぼう」だと思うのです。
仏教は四苦から出発しますが、日本神道は素直な喜びからのスタート。
神様から与えられた、その身そのままが光っているのです。
だからそれを汚さないで、いつもきれいに磨き上げて使っていく。
そこに日本神道の真骨頂があるのではないかと思うのです。