2006-10-19 『たった一人の30年戦争』(小野田寛郎・東京新聞出版局・1,602円) 戦争が終わっても、30年間フィリピン・ルバング島で「軍務」を遂行していた日本軍将校の小野田寛郎さん。 鈴木紀夫というちょっと“とぼけた”日本青年に出会い、後に上官から「任務解除命令」を受け取り、日本に帰国するまでの話が書かれています。 4人で戦っていたのが、1人が逃亡、あとの2人が戦死し、最後はたった一人での「残置諜者(ざんちちょうじゃ)」としての活動。 本を読んでいて、小野田さんという人は相当頭がシャープだと感じました。 さすが陸軍中野学校出身。