あをによし 奈良の都は 咲く花の にほうがごとく今盛りなり

小野老(おののおゆ)の句です。
「あをによし」というのは、「奈良」にかかる枕詞です。
いにしえの奈良の都から、燃えいずるようなオーラが出ているのが見えるようです。
男盛り、女ざかりという言葉がありますが、さしずめ「都ざかり」とでも言いたくなるような情景が目に浮かびます。