2007-03-22から1日間の記事一覧

さらには中国で使用されている携帯電話の数が、アメリカと日本とドイツのそれを合わせたものより多いとか、これといった産業も輸出品もない人口2,000万人の飢えた国が、世界で8番目の核保有国になったことなど、誰が10年前に予測しえたでしょうか?

10年前には想像もつかなかったことが、次々と起こっています。 インド人の経営する企業が世界一の鉄鋼メーカーになったり、かつては破産寸前だったロシアの外貨準備高がEU全体の合計を上回っていることなど。

つまり英語と日本語はブログ界の2大言語となっているのです。 英語は世界各地で母国語としている人たちがいるのに対し、日本語は日本人だけ。 いかに日本でのブログが盛んかということでもあります。

この本から興味のあるエピソードをいくつか取り出すと…

世界中で発信されているブログのうち、英語で書かれているものは39%、日本語は33%。 あとは中国語が10%、スペイン語が3%、フランス語2%、ドイツ語1%。

『日本の選択』(ビル・エモット/ピーター・タスカ・講談社インターナショナル・1,600円)は、イギリスの知識階級の2人の男性が日本を語った本です。 イギリスから日本を見ているので、捉え方がユニークで、より客観的な見方が出来ているように思います。

半分冗談なのですが、今からでも遅くないから、もう一度日英同盟を締結した方が、日英双方にとって大きなメリットがあるのではないかなどと、思うこともあります。 特に外交面では、日本はイギリスに相当助けてもらえそうな気がします。

日本はイギリスやアメリカというアングロサクソンと組んでいるときは、繁栄と自由を確保でき、それらと離れると経済も軍事も外交もガタガタになるという経験則を持っています。 日英同盟を破棄して、日本だけが大きな痛手を負ったのかと思っていたのですが、…

日本の近代史を振り返ってみたときに、1902年の日英同盟締結が大成功。 そして1922年の日英同盟破棄が大失敗ということがよく分かります。 日英同盟破棄以降、日本は坂道を転がるがごとく、破滅への道を歩んでいくわけです。

『日本の選択』

イギリスは実際の国力よりも、ずっと大きな存在感を世界に与えていると思います。 実力以上の影響力。 スポーツの伝統校が、その名前だけで相手チームにプレッシャーを与え、実力以上の力を発揮するようなものでしょう。