2006-05-17から1日間の記事一覧

運動会では学校の先生が「さっきから腹が痛いので、お前の弁当には梅干がはいっているので、取り替えてくれないか」と、梅干弁当とご馳走が詰まった弁当とを交換。 アキヒロはそのおいしさに感動したのですが、先生の心遣いが分かったのは、ずっとあと大人に…

家の前を流れる川の上流には、市場があります。 二股になった大根や、まがったキュウリなど、売り物にならない野菜が川に捨てられ、流れてきます。 ばあちゃんがこれを放っておくわけはありません、「配達もしてくれる、勘定もいらないスーパー」…。 「二股…

アキヒロの通知表は、体育だけが「5」」で、あとは全部「1」か「2」。 ばあちゃんに怒られるのではないかと、そうっと見せたら「大丈夫、大丈夫。足したら『5』になる」 「えっ?通知表って足してもいいの?」 「人生は総合力 !」

ばあちゃんは7人の子供を生み、一番上がアキヒロの母親。 一番下には知的障害の子供がいて、アキヒロとばあちゃんとの3人での生活です。 底抜けの貧乏。 しかし暗さは微塵もなく、すがすがしささえ感じさせるのは不思議です。 小学生の子供が、母親と年に…

『佐賀のがばいばあちゃん』(島田洋七・徳間書店・952円)

漫才師の島田洋七の子供の頃のお話。 広島で働く母親から離され、佐賀のばあちゃんの所で生活することになったアキヒロ。 「がばい」とは、方言で「すごい」という意味だと聞いたことがあります。 確かにスゴイ。