2005-10-18から1日間の記事一覧

私も苦しくてたまらない時は、福島智さんのことを頭に浮かべるのです。 今の自分の苦しみなんて、苦難の「く」の字にも、当たらないことがすぐに分ります。 今の自分が、どれだけ恵まれていることか。

もし私たちが、福島智さんのような状態になれば、いったいどうするでしょうか。 目も見えない、耳も聞こえない、そんな状態が想像できますか? いろんな困難や災難が来たとしても、福島智さんが持つ苦難とは比較にならない。 仮に今”とてつもない”苦しみを抱…

お母さんが、指で伝える点字の方法を考え出し、それによって意思を伝達することが出来るようになりました。 授業やセミナーは、18歳まで聞こえていた自分の声の記憶をもとに、行なっているそうです。 もちろん自分で自分の声は聞こえません。

この時は、さすがに落ち込んだそうです。 目も見えない、耳も聞こえない。 人とのコミュニケーションも取る手段がなくなり、自分が宇宙の果てに追いやられたような気がしたそうです。

福島智さんは、3歳の時に右目が見えなくなり、9歳で左目も見えなってしまいました。 「目が見えなくても、音楽も聴けるし、好きな落語だって聞ける」と、その時はそんなに落ち込まなかったそうです。 ところが数年後、だんだんと音も聞こえなくなっていった…

福島智(さとし)さんのこと

福島智さんのことを知ったのは、日本の雑誌や新聞ではなく、アメリカの雑誌『TIME』でした。 福島智さんは、今、東京大学で助教授として教えておられます。 今、40歳ぐらいでしょうか。