2005-04-07から1日間の記事一覧

これを読んで私は「この質問をした人は、これで倒産せずにすんだな」と思ったものです。 ほかにも給与の話、価格決定の話、下請け脱却の話など、業種は違っても随分参考になる話がありました。 下請け脱却を目指している塾生の質問への「下請けで行くべき」…

大改装しなければいけないという前提が、そもそもおかしい。 莫大な費用をかけることなく、最小の費用で、どこまでお客様に満足してもらえるようなおもてなしができるかを、考えるべきだとのことでした。

お香がたいてあったり、花が一輪さりげなく生けてあったりする。 そんなのもすべて旅館のおやじさんがしているとのことです。 盛和塾の質問した塾生のやり方なら、花を飾るには「まずは華道の先生にお願いして」という発想になります。 旅館を経営するからに…

稲盛さんが泊まったある旅館は、数寄屋造りで、川のせせらぎが聞こえ、本当にすばらしいものだったそうですが、これなど旅館のおやじさんが、地元の大工さんといっしょに5年かかって作り上げたものだそうです。

稲盛さんなら、老朽化して外観も汚く、お客様から不満が出ているところを、まずは自分の目で確かめ、パッチワークで直していくとのことです。 見積もりの15億円だって、知り合いの工事会社や設計事務所が、「ああすればいい、こうすればいい」と勝手に見積も…

稲盛さんは、これに対し、はっきりと「否」の答えを出します。 融資を5億円受けたら、間違いなく借り入れは5億円増えます。 しかし売上増はあくまで予測であって、増えるとは限らないのです。

たとえば、先代から引き継いで、古くなった旅館を経営している人がいます。 その人の経営課題は、老朽化した建物・施設を、借金してリニューアルすべきかどうか、というものでした。 全部改装しようとしたら、15億円かかるが、これを3期に分け、5億円ずつお…

『高収益企業のつくり方』を読みました。

盛和塾の塾生の質問に対する稲盛さんの答えを集めたものですが、大変に参考になりました。 一流というより、超一流の経営者は、どんな業種、どんな問題点にでも、その要点がピンと来て、パッと答えられるのですね。