上海気分・ハイ気分 その4

上海のシンボルでもあるテレビタワー(東方明朱塔)に登ってみることにします。
上海見学コースの中に、この塔が入っているようで、中国の田舎から来た「お上りさん」の団体がバスでやってきます。
タワーの頂上展望台に行っても、遠くはスモッグのため霞んで見えません。
川の水も、近くで見ると「ドロ色」。
交通マナーの悪さと環境の悪さとは、どこかでつながっているような気もします。

森ビルが建てた世界一高いビル(たぶん今も)にも行きました。
ワールドファイナンシャルセンターです。
ホテルは「パークハイアット上海」が入り、オフィスの方はやはり日本企業が多く入っていました。
最上階の展望台にも行きました。
テレビタワーの見学者と比べると、こちらに来ている人の方が、全体的にだいぶ上品で知的な印象を受けました。

今回は一泊二日の旅なので、浦東地区だけを歩き回りました。
運転マナーが悪いので、歩道を歩く時などはビクビクします。
7年前に上海に来た時は、もっと伸び伸びと街の散策が楽しめたような記憶があります。
それだけ中国の車の数が増えたということなのでしょう。
一般的に言って、アジアは欧米に比べ運転マナーが悪いように思います。
日本は相対的にかなりいい方ではないでしょうか。
運転マナーと民度とは正比例するようにも思います。

2日目、17:30浦東空港発の飛行機で帰るので、15:00にホテルを出ました。
以前にトランジットで北京の空港に立ち寄って時、その賑わいと華やかさに驚いたことがあります。
上海の国際空港は随分と広いのですが、北京と比べると、かなり田舎っぽいのです。
国際空港なら、たいていグッチやエルメスなどのブランドショップが入っているのですが、お店もみやげ物屋に毛が生えたようなところばかり。
経済発展が凄まじい中国の中でも、上海はナンバーワンの都市のはずなのに、ちょっと意外でした。

行きの飛行機は空いていたのに、帰りはほとんど満席状態。
しかし関西空港までわずか1時間45分のフライト。
乗っている時間だけを見れば、新幹線で東京から帰って来るよりも早いのです。
ということで、上海1泊二日の旅は無事終了。
こんな感じでアジアは簡単に行けるのだと実感でき、今後の旅行に何か変な自信がついたという次第です。