2006-11-18から1日間の記事一覧

だから世界中の投資資金が集まってきます。 アメリカ、ヨーロッパ、アラブ、そして香港を始めアジア各地から。 東京は確かに投資市場としても魅力ある世界都市だと思います。

そのための東京か…う〜ん。 神戸は日本の一地方都市ですが、東京はニューヨークやパリやロンドンなどと並ぶ世界の一流都市です。 また東京は他の都市と比べて、騒乱やテロの心配が少ない安全な都市でもあります。

経済が成熟化していくと、投資用需要がますます大きなウェイトを占めていきます。 良質な投資用物件の供給というのも、デベロッパーの使命なのかもしれません。

新築マンションには、自分が住むという実需と、投資用に購入という投資需要があるのですね。 (ついでに言うと、何でもいいから物件を買っていくというバブル需要もあります) 考えてみると、投資用も無視できない重要な販売対象ではあります。

そんなW社が東京に進出するとのこと。 「地元神戸で圧倒的NO.1の道がW社の進むべき方向であって、東京などに出て行くのは間違いでは?」とW社の社員の人に聞きました。 「神戸の物件では、投資家がついてこない。何と言っても東京です」というのがその答え。

マンションデベロッパーというのは、市況に大きく左右される業種ですが、W社は自社所有物件からの賃貸収入が、年間18億円もあるとのこと。 月に1億5千万円。 これが経営の安定化に寄与しているのは間違いありません。

W社長はすべての土地を自ら見てまわるそうで、見た瞬間に、建ちあがったマンションの姿が頭の中に浮かぶそうです。 また候補地に関するあらゆるデータに目を通すため、60歳代後半の社長は今でも週に1度ぐらいは徹夜するそうです。

これにはびっくりしました。 せめて管理ぐらいは別会社でこなしていけば、あとあとのストックビジネスとしていいのではないかと思うのですが、それをしないからこそ事業がシンプルになり、コアの部分に集中できるのかもしれません。

地域でNO.1だと、入ってくる情報もNO.1ということであります。 デベロッパーにとって命である用地確保にもぐんと有利だということでもあります。 W社は設計、建築、販売、そして後の管理まで、すべてアウトソーシングです。

神戸が拠点で神戸では当然シェアNO.1です。 マンション分譲時のモデルルームは、建築費や土地賃借料にけっこうコストがかかるのですが、W社では神戸市内にモデルルームを既にいくつか確保しています。 マンション分譲時に、それらのモデルルームをうまく利用…

マンションデベロッパーW社のこと

W社はジャスダックにも上場している、中堅マンションデベロッパーです。 私の尊敬する会社の一つです。 以前にも書いたことがあるのですが、W社の社員の人が「当社の社員のほとんどはW社長のファンです」と言っていたのを聞いて、心底から感心しました。