実に、大切な要素がたくさんありますね。 このピーンとくる直感の大切さや、私欲や評判が直感を鈍らせること、成功を目の前に引く決断をしなければならないこともあること、世間がいう成功と失敗は必ずしもあたっていないこと等々・・・

最終的な自分の判断は、「戻ろう！」でした。スペイン人のパートナーは登っていきました。世の中の縛りから、解き放たれ自由を求めて登山家になった自分が、自由の不自由さを改めて感じた。「自分で決めて、自分で行動し、その責任を自分で取る。自由とはな…

再起を賭けて、３度目の挑戦に臨んだ。スペイン人のパートナーと一緒に登った。絶好調で登っていたところが、あと３００ｍというところで、天候が急変。横殴りの吹雪の中、岩にへばりついているのがやっとの状態。そのときの僕の判断は、「おそらく１００％…

翌９７年、エベレスト再登頂のチャンスをもらう。 この年、エベレストはとにかく天候が悪く、現地に入ると無線機から遭難の知らせばかりが入ってくる。つい先日、ベースキャンプで交流した人が遺体になって横たわっている。エベレストには１０００人くらい挑…

９６年に初のエベレストチャンスがきた。９００万円の参加費を出してくれるスポンサーを見つけた。出発まであと、１ヶ月を切った時、普通ならワクワクして準備するところが、ちっとも嬉しくない。毎朝、イヤーな感じで目がさめる。「このまま登ると危険だ！…