2005-07-10から1日間の記事一覧

ロータリークラブの職業奉仕の持つ深い意味に敬意を表し、日々の仕事をより質の高いものにしていきたいと強く思います。

祝詞(のりと)の中にも、「負(お)い持つ技に励(はげま)しめ給(たま)ひ」や、「身を慎み、業(わざ)に励み」という文言がでてきます。 簡単な言葉ですが、日本民族が持つべき職業観がはっきりと書かれています。

翻(ひるがえ)って、わが国はどうだったのでしょうか。 わが国では、天照大神(あまてらすおおみかみ)ご自身が、自ら機(はた)を織っておられました。 わが国では、神様自らが働いておられたのです。 日本人の職業観、日本人が持つ使命は何かというのも、…

仕事が罰という考え方である限り、仕事自体に力が入るわけがありません。 プロテスタンティズムは、そんな思想に風穴を開けたのです。 農夫は鍬を下ろすところに、パン屋はパン粉をこねるところに、鍛冶屋は鉄を叩くところに、神の光が降り注ぐ。 こうして仕…

プロテスタンティズム以前の職業、即ち仕事への考え方は、少し違っていました。 アダムとイブが、禁断の木の実を食べたがゆえに、エデンの園を追放された。 そして、それまでは働かなくてよかったのに、働かなくてはいけないようになった。 つまり、仕事は罰…

本来、資本主義は禁欲的なものであったわけです。 それがいつの間にか「金儲け」へと変わってきています。 話は少しずれますが、「経済」も「経国済民」から来ていると言います。 国を経(はか)り、民(たみ)を済(すく)う。 どこにも金儲けとは書いてい…

ロータリークラブの「職業奉仕」の考え方は、初期プロテスタントの職業倫理から来ているのは、間違いのないところだと思います。 マックス・ウェーバーは、その著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 (Die Protantische Ethik und der Geist der…

ドイツ語での「ベルーフ(der Beruf)」には、天職という意味もあるそうです。 英語ならコーリング(calling)。 いずれも神から与えられた使命というニュアンスが、含まれているように思います。 孔子の言葉に、「三十にして立ち、四十にして迷わず、五十に…

こうして書いていて、職業・仕事というのは、神が人に与えられた、極めて重要な概念であることに気づき、感嘆しています。 仕事をするというのが、単なる金儲けではなく、「世のため人のため」にまで昇華された時、その職業は真に輝きだすとも言えるのかも知…

最高の技術を持ち、高い職業倫理をもって、世のため人のために役立つのは、この世に生まれた使命でもあります。 技と心を磨き、常に勉強、精進を怠らず、それを世のために還元していくのは、仏教の「上求菩提(じょうぐ・ぼだい)、下化衆生(げけ・しゅじょ…

職業奉仕というのは、ロータリークラブならではの、まことにユニークな考え方だと思います。 なぜ、自分の仕事に精を出すのが奉仕の一環であるのか? 「自分の金儲けのどこが奉仕か?」ということですが、職業人たるもの、やはり職業を通して社会に貢献する…

ロータリークラブ職業奉仕

宝塚ロータリークラブの"熱心でない"メンバーの一人です。 今期、職業奉仕委員長になり、発表しなければいけないので、原稿をまとめてみました。 せっかく書いたので、ブログにも載せてみます.