ある商社のビジネス訓に「か・け・ふ」というのがあります。
「か」は稼ぐ。
商売なんだから、まずは稼がないとどうしようもないわけです。
「け」は削る。
いくら儲けても、ザルに水を入れるようなことをしていては、何も残りません。
ムダな経費や組織や慣習は、放っておくとどんどん肥大化していきます。
最後の「ふ」は防ぐ。
ビジネスには思いもよらないリスクがあり、あっという間に倒産の危機に陥ったりするので大変です。
成功者には「成功者向け」のワナがあります。
知人から「お金を貸してほしい」と言われるのも、そのワナの一つです。
ある老投資家は今まで10人ほどから借金の申込みをされたのですが、その都度「自分も困っている。少し貸してもらえないか?」との相打ちで退けたそうです。
人の連帯保証人になるのは論外で、それで破綻した人を何人も見てきました。
「断る勇気」は自分や会社や家族を守るために、最も大事なことだと思います。
大金を騙されるというのも、結構あることです。
あまりそういったことは表に出てこないので、ハッキリしたことは分からないのですが、かく言う私も騙された経験があります。
またかなり多くの経営者が訴訟された経験があるのではないかと思います。