今世(こんぜ)は一度きりの人生なのだから「死ぬときに後悔しないようにしたい」という思いが強くあります。
これは若い頃にはほとんどなかった考え方です。
「やってもやらなくても、どちらでもいい」というのを自分の生活から取り除いていき、「やらなかったらゼッタイ後悔するに違いない」というのに絞って活動したいと思うのです。
安定した経済基盤がないと、みじめな老後になるので「お金」のところは外せないと思っています。
ドカンと資産があっても、それを切り崩していくだけの老後だと、不幸感が強いと言います。
反対に自分の生活費を賄(まかな)える収入が毎月ある場合は、気持ち安らかに毎日が過ごせるようです。
私の年齢になって事業の失敗は絶対に許されません。
石橋をたたいて渡るのが基本で、具体的には「借入れによる投資は一切排除すべき」ということになります。
仮に投資案件に失敗しても、借入れがない場合は、最初の資金を諦めるだけですみますが、借入れがあると、その返済があとあと負担になってきます。
老後にその馬力が残っているかどうかは極めて疑問です。
「お金」はどうしても必要なのですが、逆に「地位」は全く必要ありません。
たとえボランティア活動の地位(たとえば「会長」)であっても、それにとらわれ自由さを束縛されるようでは意味がありません。