おひとりさま

「スケジュールと予算と価値観の合う友達って、ほぼいなくない?」とは、ある女性芸能人の言葉です。

 

スケジュールの件で言うならば、仮に経営者3人が会食の予定を立てようとすると、3人の都合が合うのは月に1日あるかどうかくらいのものです。

 

3か月後にやっと予定が取れたなんていうのは“しょっちゅう”です。

 

私も年に1度定期的に会っている人などとは、最初からお互いに1年後の日を決めているほどです。

 

何かの都合で初めて会う人と会食する場合があるのですが「その人が内容のある人物かどうか?」と「その人は時間を守る人か?」の2つの点で、いつも会うまで心配しています。

 

人によって予算の感覚が違うので、旅行などする場合は大変です。

 

ある富裕層の女性は、学生時代の友人とたまに旅するとき、レベルを下げた旅行に合わさなければいけないので、ちょっとシンドイとのことです。

 

価値観だって、地元のB級グルメを食べることが目的の人もいるし、美術館めぐりを最高の楽しみにしている人だっているわけです。

 

私も友だちは少ない方だと思うのですが、そうならざるを得ないことに気がつき、ちょっとホッとしています。

 

これからの時代は「おひとりさま」が増えてきて、おひとりさまに焦点を合わせたサービスが必要だと思うのです。

 

団体客に依存していたホテルや旅館は没落していきました。

 

が、いまなお2人を設定している高級旅館も少なくなく、おひとりさまは肩身が狭いのです。