非日常性の中の自由自在

妻が横浜の娘のところへ行き、ビートもお預けで、家には誰もいなくなりました。

 

そうすると家が実に寒いのです。

 

物理的な温度が低いということもあるかもしれませんが、それ以上に「何か」が足らないのです。

 

晩年、仮に孤独になると、心にスッポリと隙間ができたまま、寂しい毎日になるかもしれません。

 

長生きというのもリスクの一種ですね。

 

「幸せな晩年を過ごす」ということは人間として極めて大事なことで、たとえ歴史上の偉人であっても、それができなかった人は多いのです。

 

とは言え、3日間ほど1人で生活したのですが、まことに自由自在でした。

 

一応仕事もするのですが、それ以外は好きな時に食べ、寝たいだけ寝ていました。

 

冷凍食品をチンすれば、結構おいしい食事を堪能できるのもありがたい限りです。

 

本だって毎日10冊以上読めました。

 

仏語、独語、英語のネット上の新聞記事を書き写して理解する作業も毎日行っていたし、知的生活的にはほぼ満点でした。

 

ほとんど「1人合宿」といった感じで、非日常性の時間を最大限に生かせたのではないかと思います。

 

読書は私の生活や人生の中核をなすものですが、たまにホテルなどの非日常性の空間の中に自分を置いてみるのもアリだという気がしています。