不動産業の色々な業種

不動産業に45年以上従事しています。

 

不動産業と言ってもけっこう幅が広く、仲介業、分譲業、管理業、賃貸(オーナー)業などがあります。

 

同じ仲介業でも、売買仲介や賃貸仲介があり、またその対象が一般住宅か、ビルなどの投資用物件かによって、様相がだいぶ違ってきます。

 

若いころは仲介業でガンガン頑張るのがいいかもしれません。

 

が、次第に賃貸オーナー業側に回って行かないと、いつまでも仲介業では体力的にキツイのです。

 

ちょうどスポーツ選手と一緒で、35歳ぐらいが限界ではないでしょうか。

 

ただし事業用の収益物件などを扱っている場合は、長年の人脈の恩恵を受け「選手生命」は長いように思います。

 

いずれにせよ、フローのビジネスばかりやっていると、何かの拍子に「あれだけ頑張ってきたのに何も残っていない」ことにハッと気がつくことになりかねません。

 

収入が多いと、ついつい支出も多くなりがちです。

 

また一度ハデになった生活は、元には“なかなか”戻らないのです。

 

分譲業の場合は、常に土地などの仕入れに尽力しないといけないし、多額の資金も必要だし、また販売がいつもうまくいくとは限りません。

 

マンションデベロッパーも含めて、一番倒産の確率が高いのが分譲業ではないかと思います。

 

管理業はストックビジネスですが、労働集約型で、物件の管理のみならず、人の管理もせねばならず、なかなか大変な業務だと思います。

 

若いころはフロービジネスでシッカリ稼ぎ、晩年はストックビジネスでユトリを持った生活をするというのが理想のような気もします。