伊能忠敬は多少知られていても、ハインリッヒ・シュリーマンを知っている人は少ないのではないかと思います。
伊能忠敬は江戸時代に詳細な日本地図を作製したことで有名です。
またハインリッヒ・シュリーマンはトロイの遺跡を発見し名を成しました。
2人の共通点は、若い頃にキチンと経済的な成果を上げて財産を築き、その財産を基盤に人生の後半戦に別の分野で大活躍したということです。
伊能忠敬は50歳で家督を息子に譲り、江戸へ出て、自分より年下の先生から天文学を学びました。
それが日本地図作成につながっていくわけです。
千葉県香取市の伊能忠敬記念館を訪問したことがありますが、漢数字を使って緻密な計算がされている帳面を見ると、もうそれだけで圧倒されました。
伊能忠敬は伊能家に婿養子で入ったのですが、家業を立て直し、立派に再興しました。
73歳で亡くなっていますが、正確な日本地図作成という大事業を成し遂げました。
「成功人生」に違いありません。
ハインリッヒ・シュリーマンは実は語学の天才でもあり、十数カ国語をマスターしたといいます。
今でもシュリーマン流・語学学習法というのが残っています。
語学に達者だったこともあり、貿易業で巨万の富を築きました。
子供の頃から「トロイの木馬」の話は本当にあったことだと信じていたのですが、後年、トロイの遺跡を発見し、それが史実であることを証明しました。
これもまた「成功人生」であります。