内臓に感謝

私は大学の体育会柔道部にいましたが、柔道の強さと「健康で長生き」とは関係がないように思います。

 

ガッツがあって、肉体的にも精神的にもタフだった先輩が若くして亡くなったりしています。

 

相撲取りなどはその典型で、名横綱と言われたような人たちでも60歳ぐらいで亡くなることが珍しくありません。

 

体力がある若い頃は、ムリを重ねて働くことが多いのですが、その分よくカゼを引いたり、ひどい腰痛になったり、下手すると大病を患ったりします。

 

体が悲鳴を上げているのに、それに気づこうとしないのは愚かです。

 

世の中の99%の人が、自分の体に感謝したことがないのではないでしょうか。

 

瞑想のような時間を持ち、内臓の声を聞き、また感謝するのはとても有効な健康法の一つだと思います。

 

私は時どき、湯船の中でそれを行っています。

 

沈黙の臓器と言われる肝臓や膵臓は、日々静かに自分の使命を遂行しています。

 

心臓だって、だれに言われるでもなく、24時間365日活動しています。

 

考えてみれば不思議な話で、多くの内臓に支えられているのに、自分一人がムチャなことをしていては、内臓の反乱が起こっても仕方がありません。

 

ガンなどはその現象の一つかもしれません。

 

白隠禅師は「軟酥(なんそ)の法」で自分自身の大病を治してしまいました。

 

これは体を癒(いや)すバターのようなものを(想像で)頭の上に置き、そのバターが体温でユックリ解けて、体じゅうにしみ込んでいき、悪いところを治していくということを瞑想する治療法です。

 

内臓だけでなく、カラダ全体の細胞も活性化するはずです。