「ヨコ勉」というのは「わかっても、わからなくても」本のページをめくっていく読み方ですが、むしろ「わかろうとしない」方がいいようなのです。
ある日「ヨコ勉」で不動産登記の本を読もうとしました。
多少なりとも本業に関わる分野なので「知らないと恥」といった気持ちがあり、ついつい内容を深く理解しようと頑張るわけです。
すると途端に脳のキャパ・オーバーになり、会社のイスに座ったまま、少しのあいだ寝込んでしまいました。
脳が持たなかったのです。
社長が会社で一言もしゃべらず、ひたすらページをめくる作業を繰り返しているので、まわりはさぞかしシンドイ思いをしていると思います。
午前中に10冊の本を読んでしまうことを、ひとつの目途にしています。
10冊読むと達成感も満足感もあり、それがまた次のモチベーションへとつながっていきます。
ヨコ勉の読み方は速すぎて(雑すぎて)、何も理解していないのではないかという懸念がありますが、まあ、あまり気にせずドンドン読み進めていけばいいと思っています。
最初は意味不明でも、同じテーマの本を何冊も読んでいくうちに、やがて薄っすらと見えてくるものがあります。
30冊ほども読めば、たいていのことはハッキリしてくるのではないでしょうか。
ヨコ勉のいいところは、ちょっと小難しそうな本でも、あるいは苦手っぽい本でも、躊躇(ちゅうちょ)なく、何も考えずに手に取って読み進めていけることです。
今まで義務感で買っては見たものの、書棚の不良在庫となっていた本たちが、ヨコ勉によって生き返りました。
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早く読んでほしいと、本たちが主張しています。