読書でゾーンに入る

経営セミナーなどを聴いているとき、講師の話に触発され「どうやったらそれが自分の会社で応用できるのか?」の思考が、頭の中でグルグルと回っていくことがあります。

 

そういう時は講師の話を聞いているのかどうかがよく分からなくなるのですが、新しいアイデアを生み出すための貴重な時間であることは間違いがありません。

 

実は本を読んでいるときにも、そんな瞬間があるのです。

 

目は活字を追っているのだけれど、頭の中は違うことを考えているといった感じです。

 

いい加減な読み方というよりは、むしろゾーンに入ったときの体験のような気がします。

 

禅の「十牛図」ではありませんが、没我で「読書が読書する」といった状態は、読書の醍醐味の一つではないかと思うのです。

 

座禅や瞑想だけでなく、読書でもそういった境地に達することができるのかもしれません。

 

特に「ヨコ勉」の場合は、ただページをめくるだけといった感もあり、一見ムチャクチャな読み方のようなのですが、ハッと気がついたら2時間も経っていて、横には読み終えた本が10冊ほど積み上がっているという体験を何度もしています。

 

「ヨコ勉」の場合は難しい本を読むことが多く、内容自体が面白いとは思えないのですが、ヨコ勉中は「あな楽し」といった心境で、少なくとも充実感はかなりあります。

 

これほど有効な読書法なのだから、体系化して、そのノウハウを販売するのもいいではないかと思うのですが、いかんせん、あまりに単純な方法なので売りようがありません。